ステップとスケール
かつての都市の面影を成すは
残響が示したる夢物語なのだろうか…
望むためのハッピーエンド
しかし、それは
求めども夢でしかなかった
「結局は、哀しみでしかないんだよ
現実は期待通りにはいかない
期待通りにいくのは、いつだって、自らのフィルムの中でしかない」
彼女が見せたる幻影を
Taskは見つめる
其れは、確かにあった歴史であり
今は、荒廃し、人も住めなかった
都市の中で生きているカルマであり、業であった。
「割り切れない、だから、歪みのだろうな」
壊すのは簡単だ
だが、知るのは難しい
そして、受け入れるのも
ゆえに苦しく
廃都は
そうした者の歪みに呼応して
モノクロに染まっていく
「誰が私の中に異音を奏でましたか?」
作曲者は語る
もちろん、元人間の怪異がだ
Taskは、紙面協会により記された依頼を果たすべく、頁を閉じて相対す
「それはそれで、これはこれで
やってかないとな」
義体化したことで人間の時と比べて悲しくなることは歪みの感情は希薄になったが、それでも尚、心の奥底ではズキと痛んでいる彼がいた。
其れは彼に残された少しばかりの善性なのだろうか…あるいは空虚に夢を見ようとする道化師なのか
何れにせよ、協会により発行されし
依頼を遂行せんことには明日は迎えられないので、Taskは本をポケットにしまって、任務を開始する
今日も空は曇り空
いつになったら晴れるのだろうか
その雲は都市の人々が感じる
空虚なる現実を現してるのかもしれない。