『KinGyokuー金林檎の魂ー』Novel of Regend
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【絵物語】
『KinGyokuー金林檎の魂ー』
Novel of Regend
願いを叶える為に戦う力
それは、
夢をもたらすと
同時に
悪夢をもたらす
英雄にもなれば怪物となりし其の力は世界を楽園にも終末へと変えた。
暗黒が染まりし領域
終末事変を引き起こした、
異界と現界の境界を曖昧にしたことで怪異が社会を崩壊させた。
モリノアオも例外なく
都市機能は崩壊し、
終末と化した。
秩序は混沌へ
無秩序と化した世界では
異界の怪物により無慈悲に奪われた
生命たる果実を食した人類は
罪と罰を背負った。
現存たるエクソダス
救世主を求めるが、
この世の曇天のもと、
怪物達は
人間に対して、
食物でしかなかった。
農園は荒廃し、
林檎は踏み潰され
絶望の闇に染まり怪物が生まれる
悪循環ないしは、円環の運命たる者すら、雑音の如く不協和音が鳴り響く。
誰が救うたるか?
英雄か、救世主か?
しかし、崩壊した世界にて
其れは夢物語でしかなかった
天上の神は救ってくれない
理不尽な終わりを終結させてくれるデウス・エクス・マキナなどいない
想像は死んだ、誰も救わない
絶望の末に願ったものの集合体への結晶が、特撮であった。
特撮/Tokusatsu
存在しない、
しかし、
其は存在しないからこそ、
想いの結晶が顕現した。
腐敗した林檎の中心にて
金に包まれし林檎に宿る
願い
「平穏な世界を過ごしたい」
「美味しい物を沢山食べたい」
数多の願いが林檎に込められ
其は黄金の甲冑と黄金の林檎の騎士が現れる。
何の為に
正義か?
違う
願望か?
違う
彷徨い続ける旅路のなかで
KinGyokuは進む
林檎之守護団は
夢を護る
ジレンマ
夢を護る為に怪物を壊す
それはさも、正義のように想えるが
同時に、怪物じみた存在と同様の行動を起こしていることでしかない。
ゆえに、考えなければならず
林檎之守護団
KinGyokuは歴代、苦悩し続けた
終末事変以前から
考え続け
なぜ、人類は戦い続けるのか
戦わなければ、
願いは得られぬ
戦わなければ、
護ることはできぬ
誰かの夢が奪われぬために
KinGyokuは夢の守護者でありたい
願いの箱庭を奪われぬための
騎士でありたいと…
絵本のような幸福な終わり方はなく、誰かの死を乗り越えて、進み続けた先に、答えなどないと知りつつも、KinGyokuは永劫に等しい、
終天ユグドラシルの世界にて、
闇と対峙し願いを守護するために狩るのだ。
〈Main Story〉
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